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動物や植物との関わり
馬追虫のこと。半道(はんみち:約2キロ)離れた煙草収納所で時々映画の上映があった。雨が降った状態のフイルム(フィルムでない)は不鮮明で、時々切れることもあった。戦前制作の時代劇が巡回してきたのであろう。映画が終わり、鞍馬天狗の恐ろしい場面の余韻が冷めない中、暗い夜道を「すいっちょ」の声を聞きながら帰った。仲間に遅れないよう、自然に小走りになった。秋になり「すいっちょ」が鳴き出し、日没が早くなると、子ども心にも季節の移ろいを感じた。
すいっちょ
生活の基本 衣と食と住
食べ物が腐敗して食べられないこと。古くから使われていた言葉で、方言ではない。ただ今では共通語としてはほとんど用いられていない。冷蔵庫のない時代、夏は食べ物が饐えてしまって、食えるかどうかは嗅覚で判断した。炊き置いた御飯を食べるときにまず臭いをかいだ。「すえくせ(饐え臭い)」かどうかを感じ取り 、食える食えないの判断をした。何より自分の感覚を第一とした。「もったいないから」と、饐えない内に無理に食べさせられることがあった。今は、業者も消費者も賞味期限を厳守し、期限が切れれば食べられる物まで捨ててしまう。「すえくせ」かどうか、感覚を大事にしたい。
すえる